村の生活

先日はオフィスの所長とカウンタパートとフィールドに行く機会がありました。

いつもは、村で活動するモチベーターと一緒に村を回っているので、
実は何気にオフィスの人とフィールドに行くのが初めて。

この日は遠くにかすかにヒマラヤも見えて景色がきれいでした!
これは全部じゃがいも畑!


私の現在やっている活動はSABIHAAモデルのフォローアップです。


SABIHAAは、村の自然資源管理活動(水源保全、貯水タンクの設置、法面保護、土砂崩れ防止のためのじゃかごの設置などなど)を支援します。


今回は、まだサビハのフィールドに来たことのなかった所長と、
現場を視察しにきたわけです。

今回行ったのはチャシンカルカ村。
今私が行っている3つの村のうち、一番行くのが大変なところです。
私の住むドゥリケルから南西にあるパナウティという町までバスで30〜40分、
そのあと、1日に2本しかないバスで早めに席取りをし、
出発してから村までは2時間、未舗装の山道を行きます。
こんな感じの道。この日はオフィスの車で行けました^^


いつもは、モチベーター(村の人)とミーティングを回っていただけなのですが、
今回はコミュニティ・リソースの管理について
いろんな情報が入手できてとても有意義なフィールド訪問でした。
この日は、下の写真にある山の上まで車でいき、
麓まで続く獣道を歩いて降りてきました。


今から下へ降りるぞー!

この獣道の途中にこんな貯水タンクがあるんですよ!
この貯水タンクで水を貯めて、麓の町まで水が流れていきます。


 獣道を歩いていたら、ネパールの国花である真っ赤な「ラリーグラス」がきれいに咲いていました〜
去年の今頃カトマンズの山にラリーグラスを見に行ったのを思い出すナア。1年って早い。


ネパールの村の生活は本当に大変です。本当のリモートエリア。


車が走れないようなところにも人が住んでいます。


生活道路はこんな感じ。
ここらへんから車道へ出るには20〜30分。


公共のバスだって1日に2本しかありません。



なんであーんな山の上にぽつんと家建てて住んでるんだろうっていっつも思います。


お金がなくて引っ越せないし、教育も受けられないし、


診療所も近くにありません。


結構家が密集している地域も診療所がありません。


ネパールに来てから、具合悪そうな人がバスに乗っていて、


大抵の人が絶対車酔いする道を走ってて本当に大変そうな場面に出くわします。


日本だと滝のように出る水も


ここでは水源から引いてくるのに一苦労。


ながーいパイプを繋げて人の住んでいるところまで引っ張ってきます。


貯水タンクを作るにしても、


ネパールでは家などをつくるときは資材は基本的に


自分たちで購入しないといけません。


レンガやセメントを、車が通らない急勾配な山道を


かついで運ばないといけません。


この時、SABIHAAの予算で作られた貯水タンクを見ましたが、


先般の地震のあと、壊れてしまって使われていないものもありました。


「なんで!?せっかく作ったのに!!」と最初聞いてそう思いましたが、


そのタンクが設置されているところに行くまでが大変!


車を降りて、30〜40分歩いて、急な山道を降りたところにありました。


資材を運ぶのはそりゃあ大変ですわ。


車道が作られたり、舗装道路になったり、


少しずつ少しずつ環境は変わっていっているかとは思いますが


正直まだまだな印象。山岳地帯のこのネパールで、


人間が最低限生きていくための


食べ物の心配も病気の心配も少なくなる日はいつくるんだろう〜!


今の小さい子が大人になる頃には、


今ネパールが直面している課題が少しでも減っていますように!
…とタフな村生活ですが、麓に着くと村の人たちが集まって
子どもたちのなにやらお祭りやってました〜
一緒にご飯を食べて、子どもたちは音楽にノッって踊って楽しそう!

こののんびりした感じ、秋田を思い出す〜!


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